JR四国土讃線
 終電 高知〜土佐山田
JR四国土讃線
 終電 土佐山田〜高知


2004年7月30日(金)

高知22:32発【4284D】上り普通 土佐山田行土佐山田 22:59着
土佐山田23:40発【57D】下り南風27号高知行高知 23:52着

〜あらすじ〜
 この日は今年の部の合宿の初日。品川駅から新幹線で岡山へ、そこから瀬戸大橋線で四国へ上陸した。
だが、台風10号は日本列島のすぐそばに接近し、進路予想の行き先は…四国!だが、この日の時点ではまだまだ楽観視していた・・・。
この日は曇天の中、大歩危付近で撮影。有名な景色の良い撮影地であるが、時折雨もぱらぱら落ちる最悪に近い天気で、空を伺いながらの撮影だった。
高知についた後は、夕食後阿波池田行の上り終電普通列車で大杉に向かい、折り返しの下り終電特急列車で高知に戻ってくる計画を立てていたのだが、諸事情により発車には間に合わず。結局その後の土佐山田行終電普通列車に乗車することにしたのであった。
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L特急「南風」〜大歩危峡にて
〜土讃線上り終電普通〜
 高知でワンマン単行の普通列車に乗り込むと、座席が丁度埋まる程度の乗車率。なかなかのものではないか。
高知を出ていくつかの小駅に止まるが、乗降客はほぼゼロ。降りる人が多いと予想していた後免でも、あまり降りる人はいなかった。終点土佐山田までは残り3駅。
一つ目の土佐長岡・・・ほとんど降りない。このままみんな土佐山田かぁ・・・と思っていたが、次の山田西町で一気に半数ほどが下車。実はこの山田西町駅、隣の土佐山田駅とはわずか800メートルしか離れていない、住宅地の中の駅だったのだ。
ちなみにこの「800メートル」、都市圏でこそ珍しくないが、地方では極端に短い駅間だ。そんなわけで、山田西町を出ると本当にすぐに、終点土佐山田に到着。あっけない幕切れである。
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土佐山田行終電〜高知駅にて
〜土佐山田にて〜
 列車を降りてしばらくすると、本当に自分たち以外誰もいなくなった。駅にいてもしょうがないので、とりあえず駅前の道を真っ直ぐに歩いてみた。本当に暗い。数少ない街頭の光が、頼りないオレンジの光を発している。
駅から真っ直ぐに延びる道に人影はなく、そのオレンジの光だけが不気味にも町を照らしている。一人で歩いていたら本当に不気味だろう・・・。しばらく歩くと商店街を抜け、道は田圃へと向かっていた。そして、ついに街頭の光も無くなった。変わって今度は、交差点の信号機が点滅させる黄色が存在感を際だたせている。
 さて、時間も時間だったので、その交差点で引き返すことにした。久しぶりに本当の闇に近いものを体験し、何かその闇が心にスッと入り込んでくるような感じさえした。もっともそんな気分は、道路をかっ飛ばしていった一台の車によってすぐに失われてしまったのではあるが。おまけにその後パトロール中のパトカーを発見。こんなところを中高生だけが歩いているのはどう考えても不審だよな・・・と思って声をかけられることを覚悟したが、そのまま行ってしまった。ホッと一息・・・。その後も突然番犬に吠えられて歩道の家側を歩いていた友人達が思いっきりビビるなど、なかなか気の抜けない町だ、土佐山田。
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土佐山田駅

〜土讃線上り終電特急〜
 さて、駅に戻ってきた。地元客が数人いるが、駅は暗く、静寂に包まれている。
 帰りの特急の発車時刻。駅に列車が来る気配は全くなく、本当に列車があるのかと疑いたくなるような雰囲気だ。
数分後、列車が遅れて到着。数人の地元客とともに乗り込むと、自由席の車内には座席定員の7〜8割程度の客が乗っていた。ところでこの列車、平日は二両編成のハズなのだが、私の記憶では三両つながっていた。気動車ならではの柔軟な運用が関係しているのだろうか・・・。
 そして、すでにこの列車以外の全ての発着が終わった高知駅に到着。まだ夜の0時だが、町全体が静けさに包まれていた・・・。
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台風接近中の高知駅と市街



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