JR西日本吉備線
 終電 総社〜岡山
JR西日本宇野線
 終電 茶屋町〜宇野


2004年8月 1日(金)

高松21:22発【3186M】上り快速マリンライナー66号 岡山行岡山 22:15着
岡山22:22発【867M】下り普通 新見行総社 22:47着
総社22:50発【782D】上り普通 岡山行岡山 23:25着
岡山23:34発【3193M】下り快速マリンライナー73号 高松行茶屋町 23:49着
茶屋町23:52発【681M】下り普通 宇野行宇野 00:15着
宇野00:31発四国フェリー
高松行高松 01:35頃着

〜あらすじ〜
 この日は合宿の3日目。この日は台風のせいで予定を大きく変更するハメになった。
前日松山に宿泊し、朝一番の特急で高松へ(詳しくはこちらへ。)。高徳線特急うずしおと牟岐線(徳島線から直通)特急剣山、阿佐海岸鉄道を乗り継いで甲浦へ。ここからバスで高知県側に抜けるつもりだったが、バスが運休・道路も通行止めで断念。
その後牟岐線内を行ったり来たりした後(田井ノ浜臨時駅にも下車)、再び徳島から「うずしお」でこの日の宿泊地高松に戻ってきたのであった。
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牟岐線普通キハ47〜田井ノ浜(臨)にて
〜瀬戸大橋線上り・伯備線下り〜
ホテルに荷物をおいてから、高松駅へ。予定列車の発車までは10分と無いが、同行者計8人分の切符を買わねばならない。みどりの窓口に行き、全ての説明をして8人分の乗車券を購入。ずいぶんややこしくてマニアックな購入方法だった(「高松から岡山へ向かい、伯備線・吉備線を経由して岡山に戻ってきて、宇野線で宇野へ」という経路で、計算して最も安い片道切符二枚の組み合わせ【ちなみに『高松〜備前一宮』と『備前一宮〜宇野』】)のだが、物わかりが良くて優秀なこの駅員さんはすぐに理解して発券してくれた。この方のおかげで、本当に命拾いをした。これで間に合わなかったら計画はパーだったのだから・・・。
 そして、ホームに停車中の快速マリンライナーに乗車。乗ってから落ち着く間もなく、列車は動き出した。ちなみに、私たちは「四国グリーン紀行」という四国内の全線と特急のグリーン車に乗車可能なおトクな切符(4日間有効、なんと3日間有効の特急自由席用フリー切符より1日当たりの金額が安い!)を使用していたので、児島まではグリーン車に乗車可能だった。瀬戸大橋を渡り、児島からは普通車両に移動。なかなか混んでいたが、なんとか席を見つけて座った。いや〜さすがは223系。普通車でも実に快適だ。
茶屋町まではトンネルの多い区間をかっ飛ばし、そこから岡山までは時折小駅に停車したり、対向列車との交換(単線なので)をしながら進む。すると、あまり暇をもてあますことはなく岡山に到着。次に乗るのは…伯備線の普通列車だ。

 伯備線の普通列車は115系の湘南色(非リニューアル車)。確か3両だったと思う。ちなみに新見行の終電だ。座席は埋まり、立ち客が少しいる程度の乗車率だった。倉敷までは山陽本線を走り、そこから伯備線へ。この時点で幾分乗客は減っていた。倉敷からわずか2駅10分、総社に着いた。ここで吉備線の終電に乗り換える。
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快速マリンライナー〜児島駅にて

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JR西日本115系(写真はリニューアル車)
〜児島駅にて
〜伯備線下り・吉備線上り終電〜
 総社駅は真新しく清潔感のある明るい駅で、エレベーターも整備されていた。しかしじっくり見ている暇はない。乗り換え時間はわずか二分。階段を上り下りし、急いで少し離れた場所にある行き止まり式ホームへ向かった。終電は確か2両編成で、ほとんど貸し切り同然。
 列車に乗り込むと、すぐに発車。窓の外を見ていると、とても岡山市郊外とは言えぬ風景。真っ暗闇であることから畑か田圃が広がっていることが想像できた。遠くに光る道路の街灯と、時折現れる煌々と輝いたコンビニが印象的だった。途中駅での乗降客は無いに等しく、非情に物寂しい。途中の駅で行き違った人の乗っている列車が恋しくなってくるほどだ。
 ようやく、岡山まで後少しのところで窓の外に明かりが見えてきたのだが・・・岡山の手前でいきなり超徐行運転。その後結局止まってしまった。おそらく駅のホームが埋まってしまっているか何かだったのだろう。次に乗車するマリンライナーの乗り換え時間にはあまり余裕が無かったのだが、なんとか3分ほど前に岡山駅の最も端にあるホームに到着。すぐに地下道に降り、マリンライナーの発車するホームへ向かった。
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吉備線普通列車

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吉備線終電車内
〜瀬戸大橋線下り・宇野線下り終電〜
 マリンライナーは2両編成。終電一本前のこの時間とはいえ、流石に結構な混雑だった。車端部に立って、茶屋町まで向かう。茶屋町は2面3線構造の駅で、真ん中に岡山から来てマリンライナーの接続待ちをしていた宇野線終電宇野行が停車中だった。
乗車率は予想通り低かったが、おじさん達が宴会中(笑)。なかなかウルサかった。が、走り始めると105系のほうがよっっっぽどウルサい。まるで武蔵野線に乗っているような気分だ。周りは田圃なのだろうか、窓の外に明かりはほとんど見えない。乗降のほとんどない小駅に停まりながら、25分ほどで終点宇野に到着。
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宇野駅外観
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宇野線終電車内
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宇野駅ホーム
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宇野駅改札付近
〜宇高航路〜
 しばらく宇野駅にとどまって写真を撮り終えた頃には、駅全体が薄暗く、不気味なほど人気が無くなった。ただ駅の外にはタクシー待ちをする人の姿もあり、さすがに四国とは違った雰囲気だ。駅の周辺の光と言えば、やはりロータリーの薄暗い街灯とコンビニの光だけ。そして奥の港の方には、「高松行 四国フェリー」というでかでかとしたLEDの看板が赤く光っていた。
その建物でフェリーの切符を買う。1時間の航海、距離も結構ある中で片道390円というのは格安だ。その料金の安さがウケて、瀬戸大橋が開通した今でも、長距離トラックをはじめとしてフェリーの利用は多いそうだ。 終日ほぼ30分間隔、さらに競合する「宇高国道フェリー(宇野駅から乗り場は少し遠い)」を合わせれば、相当な便数の船が航行していることになる。

 フェリーはすでに停泊中。待たずに乗り込むことが出来た。最初は船室にいようと思ったのだが、甲板に上る階段を発見し、レッツゴー。甲板に上がってみると、宇野の夜景に加えて心地よい風が体に当たり、なかなか清々しい気持ちになった。
まもなく船は港を出て、瀬戸内海を渡る。日本全国いろんなところに行っている同行者たちも、さすがに夜の船というのは初めてのようで、皆興味津々だった。宇野の夜景が遠ざかっているのをじっと眺めたり、宇高国道フェリーの船と平行するのをおもしろがったり、瀬戸内海に浮かぶ島々の黒いシルエットを見たり・・・。結局最後までまるまる1時間、全員が甲板の上で過ごした。最後に見えてきた高松の夜景は宇野とは比べ物にならないほど美しく、今回の合宿一の感動物だった。
 楽しくも短かった船旅を終えて、タクシーでホテルへ。徹夜するつもりだったのだが、疲れがたまっていたせいか気持ちが悪くなって寝てしまった・・・。

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第八十五玉高丸
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四国フェリー乗り場の看板 2004-08-01n-11.JPG
フェリー乗り場


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